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2012年02月03日

288 チゼル

前回の記事の続編!?

はじめに前回の記事の訂正
前回の記事の写真にある「逃げ面(1番)」「逃げ面(2番)」は、それぞれ「逃げ面(2番)」「逃げ面(3番)」の間違いでした。
288 チゼル
ここに再掲載して、お詫びすると共に訂正いたします。
なお、元記事のほうは、訂正いたしております。


ドリル、キリとも呼ぶこともありますね。
「ドリル穴」より「キリ穴」と呼ぶことが多いですね。地域(職場)性に因るのかicon60

前回の話題icon66の「チゼル」についてのお話。
ココからの話、私の聞きかじった情報をつなぎ合わせているので、正確性は保障できません。face07
正しくない部分は、ご指導くだされば幸いです。
288 チゼル
チゼルとは、ドリルの刃の中心部分のことを指しています。
写真icon51の部分をチゼルポイントと呼びます。

切れ刃をつないでいる部分で、切れているところではありません。
ノミのように削って(こすり取って)いるような状態になっています。
「チゼル」とは鑿(ノミ)という意味だそうです。
288 チゼル
ドリルは、丸棒(円柱)に螺旋状の溝をつけた形状です。
ここではチゼルを考え易くするために1枚の平板を想像してください。
それをグリグリグリッと捻ってください。
ほら螺旋ができたでしょう。

最初の平板の板厚を心厚と呼びます。
上の写真のの直径と言うことになりますね。

288 チゼル
心厚は、先端から元にかけて徐々に厚くなっています。
写真の薄い黄色のイメージ。わかりやすいように極端に描いています。

288 チゼルこの黄色の斜めの線―左右の逃げ面の合わせ目の稜線―がチゼルとなります。
黄色線の長さがチゼル幅ということになります。

チゼル部はタガネで押し広げているような状態(塑性加工に近いのかも)なので、切削抵抗が高くなります。
刃の中心部分は周速が0になるので、なおさらです。
切削抵抗を減らすため、切れ刃状に成形して、チゼル幅を短くします。

288 チゼルそのこと(部分)をシンニングと言います。
両側からシンニングを1/3ずつ行って1/3ほどチゼルを残すのが基本です。
チゼルを0に近づけると刃の寿命が短くなります。
シンニングの方法は色々とありますので次の機会にでも。


ボール盤でたくさん穴を開ける時は、チゼル0くらいにして加工してます。

工具寿命より楽チン加減が大事なのさicon195



タグ :ドリル

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