051 プレーナー

iso

2009年02月27日 18:00

テーブルが往復して平面を削っていく機械です。
日本語では、平削り盤かな。
古い機械です。第二次世界大戦中に稼動していたというブツです。


この2本のV溝の上をテーブルが滑って行きます。
両Vというのが泣かせます。
通常は、Vと平の組み合わせになっています。
両Vだと2本の平行度がシビアになるからです。
片方が平だと逃げられますから。


そのV溝に油を供給するところ。
糸巻き状のコマがテーブルで回されて、下の油をかきあげます。




なぜ後姿というと、、、

今では、無残に物置状態です(T_T)



天井に取り付けられたモーター(梁上モーター)から写真右側の大きなプーリーを経て2本のベルトで動力が伝えられます。
モーターだけ新しいのは、工場移転の際、業者さんが落として壊してしまったからだそうです。

現在ベルトは外されていますが、2本のベルトが架かっていて1本は、切削用。(写真↓の赤いライン)
もう1本は、戻り用。ケサ掛け(8の字)になって回転方向が逆になります。(写真↓の黄色いライン)
上側のプーリー径が大きくなって、戻りが早くなるようになっています。
機械側のプーリーは、写真の向こう側になります。

その2本のベルトをここで↓切り替えています。

始動前にハシゴで上がってメタルに油をやったり、ベルトが滑らないように松ヤニワックス塗ったり、伸びたベルトを切り詰めたりと手間もかかります。
切れたベルトで叩かれたり、テーブルがオーバートラベルしたり、なんてトラブルも起こります。

始動するときは、いきなり回転させるとベルトが外れてしまうので、
チョン、チョン、グゥー、グーってな具合にスイッチを入り切りして、様子を見ながら回転をあげていきます。
そのスイッチがこれ↓

右側のレバーでON、左側のヤツでOFF。
コイツも年代モノなので、感電しそうでおっかない。

20年位前にコイツで500mm角くらいの板材を3枚並べて削ったことがあります。
工場の片隅に、それを使った実験装置が残ってました。3台くらい作ったんじゃないかな。
最後はヘールバイトで仕上げました。


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