形削り盤シリーズでいってみましょう
形削り盤の過去記事
2011/12/14
これまた横フライスより登場の機会の少ない形削り盤。セーパー(シェーパー)とも呼ばれます。効率が悪いので、フライス盤に取って代わられて、最近めっきり出番がなくなりまし…
シェイパーと呼ばれることもあります。
英語のshape(形づくる)に接尾辞erがついたshaperでしょうね。
訛ってセーパーとも呼ばれています。
似ている機械に
平削り盤というのもあります。
その違いは(個人的な見解です。)
形削り盤・・・刃物(刃物台、ラム)が動く。小型。
平削り盤・・・加工物(テーブル)が動く。大型。
今では効率が悪いと言うことでフライス盤に取って代わられて、登場機会がめっきり減ってしまいました。
機械剛性が低く、刃物の性能も低かった時代には、重宝されたはずです。
効率が悪いと言う反面、熱の発生を低く抑えられるので、熱による変形を最小限に抑えることができます。
薄物や長物には向いていると言えます。
刃物が直線的に動くだけですが、平面、側面、溝などの加工ができます。
その直線的な動きですが、機構的には面白いので紹介したかったのです。
細窓クランク機構を利用してモーターの回転運動を刃物の往復運動に変換しています。
モータからの動力が緑色の大きな円板に伝えられます。青い矢印方向に回転します。
すると青いアームを介してラム(白の半透明部)に伝えられて、ラムが写真の右方向に動きます。
この時、ラムの先端の刃物台につけられた刃物によって品物を削っていきます。
最前端まで来たラムは、モータの回転に従って赤い矢印のほうに回転して、ラムを写真の左の方へ戻っていきます。
その過程で青いアームに開いた細長い窓の中をピン(黄色いブロック)がスライドしていきます。
このピンと円板の中心(黒い丸)までの長さを変えることでラムのストロークを調整します。
このサイクルを繰り返していくわけです。
モーターの回転は一定ですから、緑の円板の回転も一定です。1回転の時間は一定と言うことですね。
ラムのストロークを長くすると、一定時間に移動する距離が長くなるので速度が上がります。短くすると遅くなります。
ストロークによって回転数を調整する必要があると言うことです。
右に行く時に削って、左に戻っていくときは何も仕事をしていません。
青の矢印(右に行く時)と赤の矢印(左に戻る時)の弧の長さを比べると青が長くて赤が短い。
ラムが移動する距離は行きも帰りも同じですから、行きは遅くて帰りは早いと言うことになります。
右に動く=仕事するときは、適切なスピードで、
左に動く=何もしないときは、早く動く。
早戻り機構で効率的な構造になっています。
これは
ベルト掛けの平削り盤の場合も早戻り機構になっていましたね。