331 溝いろいろ
いろいろなタイプの溝の加工例を紹介します。
CNCの対話プログラムでいろんなパターンを試してみました。
軸芯と
平行な溝
キー溝とかですね。
軸芯に対して
斜めの溝
たまにあるかな。
中心部分の溝深さが最大になりますね。
この辺りまでは、汎用機でも対応できます。
螺旋状の溝
ネジ状ですね。
溝の深さは一定になります。
汎用機では難しいですね。
割り出し盤をフライス盤のテーブルに載せてテーブル送りと割り出し盤を歯車で連動させる。ということになります。
こんな加工はCNCの得意ジャンルですね。
次はテーパー軸に溝を入れてみましょう。
軸芯と
平行な溝・軸芯に対して
斜めの溝
溝は軸芯に平行なので溝深さが変化します。
螺旋の溝にしても同じように深さが変化していきます。
その影響は少なくはなりますが。
では、溝の深さが一定になるようにできるのか?
旋削と同じ工具パスで加工物を回転させずに回転工具を移動させれば良いわけです。
まずは、軸芯と平行な直線の溝から。
CNC旋盤でこの溝の深さ方向は、直径方向になるのでX軸になります。
切削加工の終点にX座標を追加します。
ほらこの通り
あっさりと成功
続いて螺旋の溝でチャレンジ
螺旋の溝は、Z軸(長さ方向)とC軸(主軸の回転)の2軸を同時制御しています。
これにX軸(径方向)を加えるわけです。
3軸同時制御できるかが問題です。。。
旋削は、2軸同時制御で加工できますから。
ミーリングも2軸同時+1軸の制御が基本ですから。
深さ切り込んで、XYで切削するってことですね。
案ずるより産むが易し
あっさり成功
こんなのは対話プログラムではできないので、
対話で作ったプログラムに、編集画面で終点にX座標を追加挿入
ただし、この加工だと溝の底面は平面になりません。
エンドミルの角で削っているので、緩やかな曲面になっています。
径の細い方は平面の円形ができる。
溝幅の微調整が難しい(無理・・・)工具径で決まる。
これを解決するには、エンドミルをテーパ面と直角にしなければいけません。
もう1軸動かす(制御する)必要がありますね。
こうなると5軸加工機だな。。。
そうなると対話プログラムとかではむりだろうから、CAD/CAM使うんだろうね。。。
そんなことより、この溝加工、長さの設定が全くわかってません。
どの部分の数字がどう影響するのか、、、
まずは、そこからだね。。。
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