935 モールス

iso

2023年10月06日 18:00

各サイズのドリル

機械に取り付ける部分:シャンクの形状がテーパーになっています。
よく見かけるものは、真っ直ぐに伸びたストレートシャンク。これはドリルチャックで保持して使用します。
ドリル系が13ミリ以上のものは、ほとんどテーパーシャンクになっています。
テーパーシャンクは、旋盤の芯押し台やボール盤に使われています。


ドリル以外のものにも使われています。

テーパーシャンクにする理由は(個人の感想です)
・同心を出しやすい;自然とセンタリングされる
・大きなトルクに耐えられる;終端にタングがついていて回り止めになっている


デメリットとして(個人の感想です)
・サイズが変わってもそれなりのサイズのシャンクにしないといけないので製作コストや材料代がかさむ。
モールテーパにも段階があって、写真の下からMT1、MT2、MT3、MT4となっています。もっと大きいサイズもあります。

これらの互換するのにスリーブというものも存在します。
左からMT2→4のスリーブ、MT3→4のスリーブ、MT2→3のスリーブとなっています。


これを抜くときは、旋盤の芯押し台の場合は、奥まで奥まで引っ込めるとタングの部分がストッパーに当たって押し出されるようになっています。
ボール盤などは長穴が開いていて、そこにドラフターと呼ばれる抜き工具を打ち込むことで抜けるようになっています。

スリーブにも穴が開いています。


このテーパーだと密着して逆さにしても抜けませんし、回転のトルク(言い方が変か?)にも耐えられるし、センタリングも勝手に?できるようになっているので大したものです。
この角度が微妙なですが、サイズによって微妙に違っているようです。
ミスミのウェブサイトより

普通テーパーは、角度か長さと直径の変化量の分数で表されることが多いですね。
昔の規格なので揺れがあったのが規格化するときにこうなったのでしょうね。

まとまりが悪くなったので機会があれば続編を書きます。


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