104 両センター作業
旋盤での加工は、もっぱらチャックワークです。
チャックの反対側の端面にセンターを押すのは、片センター作業ですね。
品物の両端にセンター穴を開けて、そこをセンターで支えて加工する方法を両センター作業と言います。
この方法だと品物のセンター(中心)を支えているので、振り替え(品物の左右の向きを変える)ても
同一芯になると言うことです。
両端をベアリングで支えて回転させる軸なんかに使えますね。
後期の実習のときもやってましたね。
ただセンターで支えるだけでは、回転を伝えられないので、「ケレ」と言うのを、取り付けます。
これが主軸端に付けられた回し金で回されるというわけです。
主軸側に回し板を取り付け、固定センター(デッドセンター)を入れます。
芯押台側は、回転センター(ライブセンター)です。
固定でも良いんですが、潤滑をしないといけませんからね。
あまり高速では回せないので(アンバランスが出たり、飛んでったりしそうなので)、
ハイスの「ヘールバイト」で仕上げていきます。
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