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2008年10月17日

011 機械工作実習Ⅱ

10月から後期授業が始まっています。工場では実習の授業が週2回あります。
前期が基礎的なものとすれば、後期は応用編と言ったところです。

まずは、旋盤で軸を加工します。
軸の両端をベアリングで受けるので両センター作業で加工しています。
011 機械工作実習Ⅱ
両センター作業は、加工物の両側の中心を支えて加工していきます。
そのため振り替えても芯が振れないという特徴があります。

荒削りは終わっているので、ベアリングが入る部分をΦ34から”Φ32h7”の公差で仕上げます。
「h7」と言うのは公差記号で、どの程度の寸法差を許容するかと言う記号です。
Φ32だとプラス0.000ミリ、マイナス0.025ミリの範囲なら許すと言うことです。
これは元の直径によって変わってきます。
アルファベット記号も色々あります。穴径の場合は、大文字になります。
Φ32h7と言うのは、そこの直径を31.975~32.000ミリの間にすると言うことです。
25ミクロンの幅があります。(1ミクロン=1000分の1ミリ)
髪の毛の太さが80ミクロン、ハガキの厚さが200ミクロンくらいです。

Φ34から超硬の片刃バイトでΦ32.2程度まで削ります。
残りをハイス(高速度鋼)のヘールバイトで削っていきます。
これで先ほどの公差内に仕上げます。
テーパー(軸の先と元で径が違う)にならないように、
表面が滑らかになるように気をつけます。
011 機械工作実習Ⅱ
これでできあがりです。
来週は、次の工程に移ります。
最終的には何ができあがるでしょうか?


今回は、専門用語が多くて分かりづらかったですかね。
そのあたりの言葉についても徐々に書いていきます。
分からないところ、おかしなところは、質問してください。

今週は、ケーブルTVの取材がありました。
011 機械工作実習Ⅱ



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Posted by iso at 18:00│Comments(0)実習
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