772 黒

iso

2020年08月28日 18:00

2020/07/03
コークスです。石炭を蒸し焼きにしたらできるヤツですね。鍛造の実習で燃料として使っています。今回は燃やすのではなく、削ります。材料試験のためにΦ10×10mm程度に切り出したいとの依頼です。削れるかな?削れそうだけど、脆そう=割れそうそれよりこの不定形な形をどうやって保持するかが問題ですね…



前回は、丸く削って切り分けるダンドリだったのですが、今回は始めから短く切って丸く削るダンドリ。
ファインカッターで、15×15程度、厚さ10ミリに切り分ける。
この段階で正確に10ミリ厚ができればよかったのだがファインカッターでの加工上それは難しく、平行度も怪しい。

このままだと丸くなるのに時間がかかるので、グラインダーで角を落としておく。



こんな感じで押さえ込んで削っていきます。

チャック側は、コレットを介して10ミリの丸棒をチャッキングして、先端を8ミリに削っています。

心押し台側も同様な押さえを作ってセンターで押し付けて保持します。
チャックと心押し台の間に不安定なものが2つあるのでブレないように保持しにくい。
次は、ベアリングを介してドリルチャックで押さえるようにしよう。
刃物は、超硬の真剣バイト。
どうしても出口側が欠けてしまうので、最後の1ミリくらいは、少しだけ逆側(左から右)から削っておきます。0.1ミリくらい残して最後の仕上げで段差が付かないようにしています。

通常(右から左)に送って仕上げていきます。

長さ寸法と端面の直角を出すためにコレットチャックで保持して端面を削ります。ここは超硬片刃バイトで。

これでなんとか完成
12個の素材から8個できました。写真には7個しか写っていませんが。

途中で砕け散りました


作業後は、機械も手も真っ黒です


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