軸(円柱)の中心にドリル穴を開ける。
私たち(加工経験者)は旋盤かな。と直感的に思います。
三爪チャックで保持→センタードリル→ドリルで終了です。
学生さんがボール盤でその作業をしていました。
ケガキ→センターポンチ→ボール盤に固定→ドリルとなります。
ケガキ→センターポンチに時間がかかりますね。
これが雌ネジ(タップ加工)になるとどうでしょうか。
いずれの場合も、機械に固定→下穴ドリル加工→面取り→タップ加工となります。
使う工具が2つ増えます。
たった2つと言えど大きな問題になります。
旋盤の場合これらの工具は芯押し台に取り付けて使います。
工具交換の度に芯押し台を動かさないといけません。これが重労働です
ウチのボール盤はクイックチェンジを使っているのでワンアクションで交換が可能です
ならばクイックチェンジを旋盤の新押し台に付ければ良いじゃないか。そうだそうだ!!
しかーし、工具の出し入れは芯押し台後端のハンドルをクルクル何回転も何十回転も回さないといけません
工具の長さがバラバラなので大変です。数が少なければ我慢できるところでしょうが。。。
ボール盤だとハンドルを上下(正確には円弧)に動かすだけで大きなストロークを得ることができます。
ボール盤の不利なケガキ→センターポンチをなんとかすれば楽に作業できるはず。
最初の1個だけセンターを押してきてボール盤に3つ爪チャックで位置決めして固定します。
すると2個目からは、センタードリル→下穴ドリル→面取り→タッパーで完了となります。
こんなに大量でも気が楽ですね。
こう書くとこの段取りがスッと出てきたように思われるでしょうが、自分には出てきませんでした
他人がやっているのを見て、あ〜!なるほどね‼︎って感心しました。
先入観、固定概念にとらわれない柔軟な発想が大切ですね。