365 生爪
生爪=なまづめ=と読みます。
よく使っているのは硬爪(かたづめ)。
こちらは焼き入れがされていて硬くて変形や摩耗しにくくなっています。
どんな時に生爪を使うのでしょうか。
① 精度を出したい時
生爪はその名の通り焼きが入っていません。
ですからバイトで成形することができます。
削りたい物の直径に合わせて機上で加工するので振れが出ません。
② 大量に製作する場合
同じ位置にチャッキングすることができるので、一度目盛りが決まれば刃物が摩耗するまで同じ寸法で加工できます。
一種の治具のようなものです。
③ 特殊な形状を掴む場合
薄板や段付きなどその形に合わせて成形することができます。
四角い形状でも一発でチャッキングできることになります。
④ 製品に傷をつけたくない場合
硬爪と比較して柔らかい、製品に形状が一致していることから製品に傷つけること無くチャッキングできます。
硬爪で傷をつけたくない場合は、銅板や紙などを巻いたりして防いでいますが、その手間や時間を節約できます。
今回は③と④に該当するのかな。
奥のツバ状の部分の直径がチャッキングしている部分より大きいので、生爪でチャッキングしました。
もっとキレイな生爪だとやりやすかったんでしょうが、在り合せのヤツでやっちゃったからな。。。
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