194 ピカリ☆
旋削用のスローアウエイチップです。
表面がピッカピカの鏡面に仕上げられています。
アルミ材用に導入しました。
2000番系のアルミ(ジュラルミン)なんかだと通常の鋼用のチップでも削れるんですが、
5000番系や純アルミだと粘くて切子がうまく排出できません。
刃物に切りくずがくっ付く。(凝着)
↓
それが構成刃先になる。
↓
切れなくなる。
↓
表面が汚くなる。
と言った悪循環になってしまいます。
この切りくずの凝着を防ぐために、
・よく切れる刃物を使う。(ハイスでスクイ角を大きく取る。)
・切削液でくっ付くのを防ぐ。
・刃物にコーティングしてくっ付きにくくする。
といった対策をとっています。
とは、言ってもそう簡単には、いかないんですね。
毎回苦労させられていました。
エンドミルだとDLCコーティングが有名ですが、旋削用にはまだないということで、これを紹介されました。
コーティングで凝着を防ぐんではなくて、表面を滑らかにしてくっつかないようにしようと言ううモノらしい。
スクイ角も大きくて、切れ味も良さそうです。
さっそく、おあつらえ向きなのがやってきました。
純アルミの引っ張り試験片です。
今までより、圧倒的にキレイに短時間でできあがりました。
CNCになって助かります
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