096 ロケット(胴体)

iso

2009年07月06日 18:00

以前、ロケットのフランジを紹介していました。
今度は、胴体部分です。

内径180ミリ肉厚1ミリのカーボンパイプです。

まず、長さを決めます。
そのままだとフニャフニャで加工することもツカムこともできないので、
アンコを入れます。
木の角材の両端に、内径にあわせて削った木の板を木ネジで固定したものです。

芯出しして、センターを押します。
ちょっと長いのは、ネジ切りみたいに先を尖らせたステッキで切り落とします。


この長さだとノギスもないので、スケールで長さを計ります。
そこまで精度いらんしね。


長さが決まったら、旋盤からおろして、定盤の上へ。
角度の浅いVブロックに載せて、穴を開ける位置をケガいていきます。


アンコにブリキ板を張って、ココにも中心線を引いておきます。
実際に穴を開けるわけではないんですが、後で90度回した時に必要になります。
「捨てケガキ」と言います。

先の捨てケガキをスコヤに合わせると、90度回ったことになります。

穴の位置をケガいていきます。
デジタルのハイトゲージになって随分と楽になりました。
間違いも少なくなったしね。

コレをボール盤に持っていって穴を開けます。
真ん中太目のローソクきりが良いようです。

これで、できあがり。のヤツもあります。


旋盤に戻ってくるヤツもあります。

でも、主軸を回さずに加工します
バイトも横向きに取り付けます。


ケガキ線に刃先を合わせて往復台を動かします。
少しずつ切り込みを加えていっきます。
反対側も同じように切り込みを入れていきます。
両側とも皮一枚残して、旋盤からおろします。
後は、カッターで皮一枚を切り離して、パカッ


工場のスタッフから、カッターの刃で行ったらどうか、と言うのでやってみました。
刃が薄いせいか、バイトより、うまくいきました。



今度は回します。
半回転だけ。
手で。
カッターの刃を固定できなかったので、バイトでカットしていきます。
ホルダーを作っとかないといけませんね。


こんな風に切れました。


こちらの方は、ちょっと切れ目が多いです。
この写真だけじゃ、どんな風に切れたのか、よく分かりませんね。
完成したのを撮らせてもらいますので、お楽しみに。






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