083 面板

iso

2009年06月05日 18:00

旋盤には、三つ爪とか四つ爪などのチャックワーク以外に、面板作業と言うのがあります。
フライスとかボール盤のテーブルのように、板状の丸いテーブルに、いくつかの穴と溝があるだけです。
異形のものを固定するときに使います。

本来は、チャックを外して、面板を取り付けるのですが、鉄板にボスを溶接したものをチャッキングしています。

これだと穴開けたり、削ったり思い切りできますから。


今回は、薄い(t=8mm)大きな(外径280ミリ)フランジだったので、厚さを加工しなくて良い8ミリ厚のアルミ板を準備してもらいました。
四隅に穴を開けて、先の面板に貼り付けます。


内側がビビらないように、センターで押さえておきました。
内側から加工しました。ステッキ状のバイトで溝を作って、穴繰りバイトで広げていきます。


最後に外側を溝を入れるように削って行きます。(トレパン加工)
内側が先に落ちるように、刃先を斜めにしておきます。(内側を加工するときは逆のカタチね。)
切れてしまうと品物が落ちて巻きついて、グチャグチャと言うことになりますから、切れた瞬間に回転を止められるようにしておかないといけません。
今回は、保護シートをつけたままにしておいたので、安心です。



残骸

これだと真ん中の材料が再利用できますね。



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