042 ノズル

iso

2009年01月30日 18:00

小さなノズルです。
年に数十個作りますね。
内部でプラズマを発生させるらしく消耗品となっています。
小さいだけに内側の30度のテーパー加工がいやらしい。
大きさの比較のため、タバコを置いてみました。


加工法を確立するまでは、色々と試行錯誤を繰り返しました。
結局、30度に成型したドリルを使った方法に行き着きました。
このドリルを研ぐのも大変です。

ただ30度の円錐に研ぐだけでは、削れません。
逃げ角と言うのが必要です。
細かく書くと長くなるので、詳しくは、またの機会に。
このドリルの場合は、30度の刃の部分が一番高くて、その後ろの部分を低くしなければいけません。

わかりやすい大きなドリルを使った写真を見てもらいましょう。
右の写真のオレンジの部分だけ残して、その下のところを低くなるように削っています。
先端の直径2ミリくらいから先は、削らないようにしておきます。薄くなりすぎて加工中に捻じ切れてしまいます。
そこの部分は、押し広げる塑性加工みたいになってるんじゃないかと、想像しています。

そこを削るのは、この両頭グラインダ。
手先も目も疲れます。

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