015 ローレット

iso

2008年11月05日 18:00

「ローレット」ってどんなのか分かりますか?
ネジとかの回すところについてる滑り止めのギザギザのことです。
たとえば、
   左 自転車のバルブ、    中 時計の竜頭、    右 コンパス、カッターのネジ

探してみると、なかなかないものですね。。。
工場の中にはたくさんありますけどね。



ローレットには、まっすぐ線が入ったような「平目」と2本の線が交差した「綾目」があります。
平目は、まっすぐに目が入ったコマ1個。
綾目は、斜めに目が入ったコマを2個対称にして使います。
ローレットは、コマを押し付けて変形させていく塑性加工です。なので、切りクズは出ません。
これを切削で行うのがナーリングです。だよね?


今回は、ナットの外側に綾目のローレットをかけています。



ローレットのコマを品物に、これでもかっ!ていうくらいグイッと押し付けます。
回転はゆっくり(径にもよりますが70~100rpm)切削油をたっぷり。

工具を少し傾けておくのがポイントのようです。



品物が1周してきたら、同じ溝にコマの目が入らないとグチャグチャになります。
歯車が噛み合っているようなものですから。
これが厄介です。ちょっとずつ外径を小さくしながら調整しています。



ちっちゃいピラミッドがたくさん、みたいに先が尖がればできあがり。

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