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2011年09月15日

264 NAK80

フライスで削ってます。
写真見りゃ、わかるって。
264 NAK80

264 NAK80
「NAK80」 って材料です。
写真見ても、わからんっちゅうのface13

初めての材種だったので、調べてみました。

簡単に言うと
大同特殊鋼のプレハードン鋼のブランド名だということです。
プレハードン鋼(プリハードン鋼)は、予め熱処理がしてあって
HRC40程度にしてあるものを指すようです。
これだと機械加工もできるし、熱処理無しに使用することができるので、
時間短縮、熱による歪がない、ということです。

詳細は、以下に。

「NAK80」
大同特殊鋼のプラスティック金型材の名称
プラスチック金型用プリハードン鋼 HRC37~43
高鏡面・高性能プラスチック金型用鋼

NAK55というのもあって
鏡面みがき性、放電加工肌、靭性を改善
NAK55に比べ、さらに次の特長を有しております。
■ 鏡面みがき性が極めて良好です。
■ 放電加工肌が緻密で美麗なため梨地シボ加工が可能です。


http://www.ditem.co.jp/product/3_2.html に面白いことが書いてありました。
一部抜粋・編集

NAK誕生秘話!!
<名前の由来>
ナックはNAKと書きます。
ナックに含有されている代表成分はニッケル(N)とアルミニウム(A)と銅(K)であるので、記号で表すとNAKとなります。
それでNAK(ナック)と名づけられました。残りの95%は、鉄であります。
55は、当時欽ちゃんと次郎さんの「コント55号」が超人気でしたので、元祖NAKはNAK55と名づけられました。
これは本当の話です。

さて1980年に、NAK55を改造して開発されたNAKは、1980の80をとりNAK80と銘々されました。
これも本当の話です。

<NAKをプラ型に>
NAKは当初からプラ型用として開発された訳ではありませんでした。
ある開発部長から「プラ型」に使おうという話が出て、下記ニ-ズを解決することから開発が始まりました。
① 工場の出荷時に硬さはHS55以上であること
② 普通の「なま材」並みに切削加工しやすいこと
③ 溶接加工しやすいこと
④ シボ加工しやすいこと
この様な明確なニ-ズに基づき、開発されたとのことです。
さて1980年に、NAK55を改造して開発されたNAKは、1980の80をとりNAK80と銘々されました。
これも本当の話です。

<技術的成功のポイント>
技術的成功のポイントは、「プレハ-ドン」に始めから決めて開発実験を開始したことだとのことです。
いろいろと実験を重ねていく内に、NAKは時効処理しても、切削加工が出来ることが解ってきました。当時の刃物のハイスで、HRC40に硬くなったNAKを切削できたのです。これには皆さん驚きました。
当時、焼入焼戻した構造用鋼で切削できる硬さの限界はHRC30だったからです。
これは凄い発見なのです。理由の解明はできていませんが・・・・
今では、NAK80でもラクラクと切削していますが。



別のところから引用↓

プリハードン鋼 [ぷりはーどんこう]
中程度に焼入れ処理した鋼材で射出成形の金型用鋼材などとして用いられる。一般鋼材の場合、金型の耐久性を上げるために切削後焼入れし、研磨仕上げを行うが、それほど性能を必要としない場合にプリハードン鋼を使用することが多い。ショア硬度約30~50で、切削加工するだけで熱処理せずに使用できるのでコスト低減となり、また焼入れによる変形の問題もなくなる。




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Posted by iso at 18:00│Comments(2)材料
この記事へのコメント
 原子力関係の人間は両手を上げるがIT関連は、この材料をものすごく嫌がる。Na(ナトリウム)K(カリウム)は回路製造工程の中ではまさに毒なのだ。
Posted by 井上特殊鋼 at 2013年01月29日 21:21
井上特殊鋼 さま>コメントありがとうございます。
用途によって様々な特徴があるのですね。
今後も情報お願いいたします。
Posted by isoiso at 2013年01月31日 17:18
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