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2016年08月11日

543 コマの軸

作り方シリーズ
1つの部品がどのように加工されているのかを知ってもらうのもそれなりの価値があるだろうということで。。。

今回はコレを作ります。
素材A2017 φ10
543 コマの軸

両側を加工しなければいけないのですが、まずは長い方から。
27.5(φ6部分)+10(φ10部分)+α=40
40mmほど突き出してチャッキング。
端面加工、センタ穴加工を行います。端面はほとんど無くなっちゃうので気持ちですface11
543 コマの軸

外径を削っていきます。
φ10の部分は公差が入っているのでその範囲に入るように削ります。素材もφ10ですがわずかに大きい(実測10.15程度)のでなんとか許容差内に削れました。
543 コマの軸

次にローレット(ギザギザ)加工です。
切削ローレットを持って来てくれているのでこれを使います。
543 コマの軸
face08icon10センターがあたるやんicon196
この長さをセンターレスでの加工は無理があります。。。
そこで先端を60°に加工した棒をドリルチャックに取り付けてセンタ代わりを務めてもらいます。
543 コマの軸
クリアランスはギリギリですが無事に加工できました。(今回の山場face11
543 コマの軸

先端のφ5の穴加工。
エンドミルで一発です。(手抜きしましたface12
中心部分は不安定になるのでセンター穴を深め(0.5mm程度)に入れて逃がしを作っています。
ボールを入れて接着剤で固定するそうです。どうせ接着剤ならテーパ穴の方がセンター(中心)がでやすいような気もしますが。。。
543 コマの軸

長めにつかみ直して55.5mm程度の長さで切り落します。
切り落した全長を測定しておきます。
公差のあるφ10部分に傷がつかないようにコレットチャックを介してチャッキングします。振れが最小限になるようにダイヤルゲージを当てて調整しました、一応face11
余分な長さ分を削り落として長さを決めます。
543 コマの軸

外径を6mmに削ってローレット加工。
今回は短めなのでセンターレスで加工しています。
543 コマの軸543 コマの軸

他端と同様に5mm穴の加工をしてできあがりicon97
543 コマの軸

あっ! また完成写真撮ってないicon198



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Posted by iso at 18:00│Comments(0)旋盤
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