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2014年07月03日

427 こちらも、、、

またしてもしっくりしない図面を見てしまいました。。。
製図のルールには反していないのだろうけど、どんなものを作りたいのかと言う意思がみられないんだよね。。。
その図面がこちら↓

この6mmの軸のところに何か入って、それが外れないようにEリングで留めるのではないかと思われる。
イメージ↓

青いパーツが外れないようにオレンジのEリングで留める。

と言うことは、青いパーツが入る部分の長さが重要ではないか。
27−8=19
Eリングの入る溝幅も重要ではないのか。
28−27=1

なぜ、「19」と「1」の寸法を記入しないのか・・・


ちなみにJIS普通(一般)公差を適用してそれぞれの実際の寸法を計算してみましょう。
公差等級 基  準  寸  法  の  区  分
記号 等 級 0.5以上 3を超え 6を超え 30を超え 120を超え 400を超え 1000を超え 2000を超え
3以下 6以下 30以下 120以下 400以下 1000以下 2000以下 4000以下

許   容   差

f 精 級 ±0.05 ±0.05 ±0.1 ±0.15 ±0.2 ±0.3 ±0.5
m 中 級 ±0.1 ±0.1 ±0.2 ±0.3 ±0.5 ±0.8 ±1.2 ±
c 粗 級 ±0.2 ±0.3 ±0.5 ±0.8 ±1.2 ± ± ±
v 極粗級 ±0.5 ± ±1.5 ±2.5 ± ± ±


この図面で青いパーツが入る部分の長さを計算してみましょう。
27-8=19 ですが、
精級を適用すると
27は±0.1ですから、26.9〜27.1と言うことになります。
8も同じく±0.1ですから7.9〜8.1となります。
この引き算になりますから
最大値は27.1-7.9=19.2
最小値は26.9-8.1=18.8
となります。
できあがりの部品のこの部分の寸法は
18.8〜19.2であればよいということになります。
寸法差が±0.2と言うことになりますね。

では、この部分の寸法19を記入すると
上記の表より19±0.1ですから18.9〜19.1の範囲内にあるという事になります。

Eリングが入る1mmの溝も同様です。

どちらの表記の方が寸法誤差の少ない部品ができあがるのかわかりますよね。。。
ココの入る青いパーツの寸法にもよりますが、入らないモノがあったり、ガタが大きなモノができたりとなりますよね。


工作講習会でもお話しさせていただいているのですが、理解していただけないようです。
こちらの説明にも問題があるとは思いますが。face14


こちらも同様な図面が、、、

なんで端から寸法を入れるのだろう?
しかも両端からそれぞれ。
せめて片端からなら理解できなくもない・・・やっぱムリface07
溝と溝の内法が重要じゃないのかなぁ。。。
溝幅「1」が入っているのが救いか。。。


講習会をやっている意味がどこにあるのか。。。
先ほども
「あとはタップ立てだけだから自分たちでやって持って帰れば。」
「いやいや。お願いします。」
と、、、
自分たちでやれるように講習会やってるんだけどな。。。

ちょっと切ない気持ちになる梅雨どきです。。。


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この記事へのコメント
大学生ですと・・・
「公差」や「面粗度」なんて考えて設計する学生はごく一部なんでしょうね。
Posted by かみやま at 2014年07月03日 21:12
うちにもそのたぐいの図面ありますが、リングで止めるいじょうリングにも余裕がありますし、ただの抜けどめと私は考えています。
Posted by よし at 2014年07月04日 10:13
よし さま > コメントありがとうございます。
結果としてその機能を果たす部品ができあがればいいんですがね。
公差のこととか含めて考えてくれていれば大丈夫なんですが、そんな風にも感じられないんですよね。。。
どこかでツマヅキそうで心配です。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by isoiso at 2014年07月04日 17:35
かみやま さま > コメントありがとうございます。
公差や面粗さまで考えられるようになるには、経験が必要なのかもしれません。
大学ではその経験は多くはありませんからね。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by isoiso at 2014年07月04日 17:40
わりと学生に近めな私の意見ですが、
ごく一般的な現代っ子はこのようなものづくりにほとんど関わらず、
そのため用途に応じた要となる箇所にまで思案が至らないのだと思います。
現職に就くまでの私もこういった物事に無関心でした。
欲しいものはだいたい世に出回っていましたもので。

ただ…どうやら工業系の学生のようですし、
そのあたりはしっかり考えてくれ、というところでしょうか(笑)
きっと自身で加工するほどに分かってくると思います。
Posted by 通りすがりの者 at 2014年07月04日 19:49
iso 様
通りすがりの者様

全くその通りだと思います。
さらに付け加えるなら、
・自分で機能を考えて、設計して。
・自分で図面を書いて。
・自分で組み立てて。
・自分で機能確認の試験をして。
・自分で耐久試験を行って、何とか「設計したり、図面に記載する情報の重要性」を理解できるんだろうな~と思います。かく言う私もそうでしたし。
ただ、修士課程まで進んでも上記のうち、すべてをやれる学生さんは少ないだろうなと思います。
Posted by かみやま at 2014年07月05日 21:01
ごめんなさい。
「・自分で加工して。」
が抜けていました。
Posted by かみやま at 2014年07月05日 21:03
通りがかりの者 さま
かみやま さま

コメントありがとうございます。
学生さんとは、生きてきた年数も倍くらい違いますし、機械関係の経験値は桁違いですから、こちらの感覚を押し付けてしまうのは無理があるようです。
そこの理解が進むように話をしてあげられればいいのでしょうが。。。
大学でもPBL教育と言って問題解決型の授業が増えているようです。
社会に出た時に少しでもスタートしやすくなれればと思います。
Posted by isoiso at 2014年07月09日 17:13
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