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2017年07月31日

602 これって一般常識?

前期の実習は無事に終了しましたが、
後半にはこんなの↓も現れて参りますface13
見学の方に回っていただきましたface12



実習中の学生とのやりとり。
私 「ウエス取って。」
学生「icon79icon79
学生さんには何のことなのかわからなかったようです。
自分たちが普通と思っていることも意外と普通じゃないのか、現場用語なのかもしれないと思い、他のスタッフにもお願いして調査してみました。
実習の時間に学生さんにコレ↓見せて「これは何という名前(名称)?」と尋ねてみました。


お答え・・・タオル、雑巾、手ぬぐい、といっところ。
ボロ布とか出ると良かったのですが。。。
一般家庭では使わないですかね。車の整備とかもしない、できないようになってきてますからね。

インターンシップで現場に行った時に困りそうですよね。


の比重も尋ねてみました。
約8(7.9)が正解ですが、正解率は1/3くらいですかね。
畳み掛けるようにアルミは? 2.7で鉄の1/3ほど。
は? 19.3。
鉄の倍以上重いから持った時にグッとなるよ。持ったことはないけど。。。face12
金塊泥棒に行くとき困るよface11
それに近いのがタングステンだよ。タングステンは刃物の超硬の材料だよと繋げることはできます。


ハンマーの重さ当てクイズもやっています。
ヒントはハンマーに書いてある数字。

学生「2キロ!」
それじゃクイズにならんでしょface11
2キロと言えば2リットルのペットボトルと同じ重さですよ。そんなに重いかな。
他のも観察してみると分数もありますね。

単位が書いてあるやつもあるよ。

「LB?」
釣りとかしないの?
ボクシングとかプロレスとか。
「ポンド!」
古代ローマではこの単位を天秤の意味の「リブラ (libra)」と呼んでおり、これがポンドを表す記号“lb”の由来である。また、通貨の単位のポンドの略号“£”もlibraに由来する。「○○リブラの重さ」を“○○ libra pondus”と言い、このことから“pondus”がリブラの別名となった。(ウィキペディアより)
最近はグラム表示もあるよね。と思ってたら古いヤツもグラム表示や併記しているものもありました。

では、1ポンドは何グラム?

こうなると豆知識、雑学王的になってきました。


タップやダイスでネジ加工している時、反対方向に回してネジが加工できなくて悩んでいる学生さんもいます。
「ネジを締める方向に回しましょう。」
学生「icon79icon79
「水道の蛇口を止める方向」
学生「うちの蛇口は上げ下げです。」
face08

ジェネレーションギャップですかface12


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)実習

2017年07月25日

601 分解

なんだかよくわからない電子部品を持ってこられて「中を見たいので表面だけ削ってもらえませんか」との依頼。


変則形だし、中の構造もわからないので、バイスに掴んでリューターで削ってみることにしました。

バイスの口金に木材をかませて固定します。
変則形の形状を柔らかい木材が変形して掴んでくれます。

エアリューターで角の部分を削っていきます。
角を削り落とせば上部が蓋状に取れるのではないかと期待しています。

なんとか中を覗くことができましたが、想像していたほどうまくはいきませんでしたface14

ちょっと雑でしたかね。
固定のジグとかちゃんとした方がよかったのかな。。。
同じように固定してフライス盤でエンドミルで加工できたかもしれません。

  

Posted by iso at 18:00Comments(2)仕上げ

2017年07月19日

600 壺

キリ番ですねface02
ということで長編でお届けしますface11

今回はコレ。SUS304です。


外見からはなんてことないように見えます。
中(内側)がややこしいんですよface14


写真じゃよくわかりませんね。

手書きの内面図です。クリックすると大きな画像になります。
隅部はR5(テーパ部R10)が付いています。
赤字は荒削りの寸法を書いています。


まずは外径から。
細い方を荒削り
 トンボ(ひっくり返し)太い部分をがっちりチャッキング。
長さ荒削り→内径荒加工(50キリ→φ58までバイトで繰り広げ)
 トンボ(ひっくり返し)
テーパ面加工(R部残し)→細い方を中仕上げ→太い方の捨て削り(芯出しのため)↓加工後の状態

 トンボ(ひっくり返し)細い部分をチャッキング、芯出し。
太い外径の仕上げ削り
 トンボ(ひっくり返し)太い部分をチャッキング、芯出し。
細い外径の仕上げ→テーパ面の仕上げ→Rの加工

CNC旋盤でいきたいところですが多忙につき汎用機ですface12

いよいよ内径加工。
荒削りから。

入り口φ60で穴底φ85なので12.5mmの段差がありますからその分突き出したバイトを使用します。入り口が大きい(φ60)のでゴッツいシャンクを突っ込めるので楽は楽です。CNCだったらどんなバイト使うんでしょうか?そんなに突き出たバイトあるのかな。。。
このバイトで先ほどの図面の赤数字の寸法で削っていきます。長さ方向に0.5mm、径方向に1mm取り代つけています。隅のR部とテーパ部は残しておきます。

テーパ部の荒削りは超硬のスロウアウェイバイトで。
突き出しが足りないので傾けて取り付けて稼いでいます。


中仕上げ。
先ほどのハイスのバイトに戻って、長さ方向、径方向共に0.1mm残して削っていきます。隅のR部も1mm刻みの階段状に削っておきます。

仕上げ。
Rバイトに替えて仕上げていきます。
まずは手前側から。R部を荒削りして、端面、内径を寸法に仕上げます。
続いて奥側。手前側と同様に削っていきます。内径は適当につないで削ります。


テーパ部の仕上げ。
R10のバイトに変えて立ち上がりの隅のRを作っていきます。
その時に少しだけテーパ面まで削っておきます。

超硬のスローアウエイに替えてテーパ部を仕上げていきます。
R加工の時に削っておいたテーパ面とつながるように削っていきます。
見えないので目盛りと音が頼りです。

テーパの小端側の角のRの加工です。
総型バイトを作って削っていきます。
テーパ面、内径面に変な傷をつけたくないのでバイトの角が当たらないような形状に整形しています。
バイトは細くなるし、当たり面(切削刃長)が長くなるのでビビりが心配です。
角がなくなって丸くなっていれば良い程度なので控えめに削って良しとします。

これでなんとか完成です。
内は測れないし、見えないので、それなりにできていればわかりませんface13
今回は中に何かが入るわけでもなく、それなりの形状ができていれば良いということだったので良しにしましょうface12

でも、どんな風に出来上がっているかは確認したいので、マイクロスコープみたいなデジカメが欲しいですね。歯医者さんが使っているやついいんですよね。


  
タグ :SUS304旋盤


Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤

2017年07月13日

599 コロンブスの卵

軸(円柱)の中心にドリル穴を開ける。

私たち(加工経験者)は旋盤かな。と直感的に思います。
三爪チャックで保持→センタードリル→ドリルで終了です。

学生さんがボール盤でその作業をしていました。
ケガキ→センターポンチ→ボール盤に固定→ドリルとなります。
ケガキ→センターポンチに時間がかかりますね。


これが雌ネジ(タップ加工)になるとどうでしょうか。
いずれの場合も、機械に固定→下穴ドリル加工→面取り→タップ加工となります。
使う工具が2つ増えます。

たった2つと言えど大きな問題になります。
旋盤の場合これらの工具は芯押し台に取り付けて使います。
工具交換の度に芯押し台を動かさないといけません。これが重労働ですface14

ウチのボール盤はクイックチェンジを使っているのでワンアクションで交換が可能ですface15

ならばクイックチェンジを旋盤の新押し台に付ければ良いじゃないか。そうだそうだ!!
しかーし、工具の出し入れは芯押し台後端のハンドルをクルクル何回転も何十回転も回さないといけませんface12
工具の長さがバラバラなので大変です。数が少なければ我慢できるところでしょうが。。。

ボール盤だとハンドルを上下(正確には円弧)に動かすだけで大きなストロークを得ることができます。
ボール盤の不利なケガキ→センターポンチをなんとかすれば楽に作業できるはず。

最初の1個だけセンターを押してきてボール盤に3つ爪チャックで位置決めして固定します。

すると2個目からは、センタードリル→下穴ドリル→面取り→タッパーで完了となります。

こんなに大量でも気が楽ですね。

こう書くとこの段取りがスッと出てきたように思われるでしょうが、自分には出てきませんでしたface13
他人がやっているのを見て、あ〜!なるほどね‼︎って感心しました。
先入観、固定概念にとらわれない柔軟な発想が大切ですね。

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)仕上げ

2017年07月07日

598 本日の一品(20170707)

品名:ペダル(3種)
材質:A2024
加工機械:NCフライス盤
加工時間:25時間
メモ:アクセル、ブレーキ、クラッチのようです。肉抜きが凝ってるface11


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)本日の一品

2017年07月03日

597 火造り

夏至も過ぎて梅雨も本格的になってきました。
蒸し暑い日が続きますが、鍛造の実習も予定通りに進んでいます。


その実習の合間に旋盤の穴繰りバイトを火造りしました。
使い込んで刃先がなくなったハイスのバイト(直径8ミリ)を再生します。


加工は先端を少しだけ曲げてあげればいいんです。
ハイスはあまり温度を上げて叩くとポロっともげてしまったことがあるので控えめな温度で加工。

これくらいか。。。
叩いて曲げたのがコレ↓

もう少し曲げたかったところface13
どうせ先端は削って整形するのでこれで良しとしましょうface12

グラインダーで成形後↓


焼き入れ(油冷)→焼き戻し(熱処理についてはこのページがわかりやすいかな)



あとは使う時に用途に合わせて成形、刃付けします。


昔はこんなのばかりだったけど今はスローアウェイばかり。
穴繰りバイトは形状の制限が多いので、今でもハイスの手研ぎが活躍しています。


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)実習