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2016年07月26日
540 出張修理
風洞実験中の羽車が外れなくなった。と言うSOS。
縦軸の風車だったんですが、上と下にアルミの円板があって、それを引っ張っても抜けないとのこと。
上の円板と下の円板を2人で同時に引き抜けばあっさり
左右一対の羽(厚紙)の片方が取れたため、上と下どちらかの円板だけ引っ張ると、もう一方がこじられて抜けないようになっていたようです。
回転中に羽が外れて飛んでいったそうで危険極まりない。円板と羽の固定がガムテープですから
ヘルメットかぶってるから。。。そういう問題じゃないだろ
金網とかで囲ってやるように指示はしておきました。
この実験室、木造スレート葺きの古い建物です。大学内で最古級でははないかと。窓枠も木製です。マニアにはたまらんガラスかも
韓国の留学生からお化け屋敷と称されたそうです
縦軸の風車だったんですが、上と下にアルミの円板があって、それを引っ張っても抜けないとのこと。
上の円板と下の円板を2人で同時に引き抜けばあっさり
左右一対の羽(厚紙)の片方が取れたため、上と下どちらかの円板だけ引っ張ると、もう一方がこじられて抜けないようになっていたようです。
回転中に羽が外れて飛んでいったそうで危険極まりない。円板と羽の固定がガムテープですから
ヘルメットかぶってるから。。。そういう問題じゃないだろ
金網とかで囲ってやるように指示はしておきました。
この実験室、木造スレート葺きの古い建物です。大学内で最古級でははないかと。窓枠も木製です。マニアにはたまらんガラスかも
韓国の留学生からお化け屋敷と称されたそうです
2016年07月20日
539 レミゼラブル
工作実習もノート提出を残すのみとなりました。
梅雨のジメジメや時おり見せる夏の暑さもなんとか乗り越えました。
しかしながら今回は少し思うところがありました。
実習を指導していて学生さんが指示していない、指示とは違う作業をやることがあります。
私の場合、工作機械を使っていないこともあって、危険や迷惑になってなければスルーすることが大半です。個性やオリジナリティを尊重しています?! それが何かの発見につながるかもしれませんから
鋳造実習で
「鋳物砂を突き固めるのに“突き棒”と“スタンプ”があります。」
突き棒とスタンプの特徴や役目の違いについて説明。
「まずは、突き棒で外側から中心へ渦巻き状に突き固めてください。」
スタンプでど真ん中から突き始める学生さんが2人もいた時にはヒザから崩れ落ちそうでした
*本分と写真は関係ありません。
ヒトの話を聞いてないなぁと思うのですが、これは自分の指導法が悪いんじゃないかと。。。
1人ずつがこちらに注視して話を聞かせるようにしなければいけないのではないか。(小学生じゃないんだから・・・)
こちらを向いて話を聞いているように見えて違う方法で作業している。→説明の方法・表現がマズいのではないか・・・
実習の説明をしている時、なんらかの反応を期待しています。=機械工作に興味を持って欲しい。
逆の立場の時に、講師の話に自分が期待しているような反応をしているかと言われると否ですので、他人のことをとやかく言えたギリではありませんね
質問しても応えてくれないようなグループの時には、待ってるだけでは反応がないので、一方通行的に淡々と進行させてもらいます。
ノリの良いグループで積極的に反応してくれる時もあります。そうするとこちらは気分良く進行することができます。そうなると色々なこと教えてあげたくなります。
学生さんにはどちらが得なこと(メリット)なのでしょうか?
実習はやる内容が決まっているので、ダラダラやっていると終わる時間が遅くなります。テキパキと進めると早く終わります。
積極的に反応してくれるグループには色々な情報を伝えていくので時間がかかってしまいます。そういうグループは概ね作業も早いので終了時間は変わらなくなります。
学生さんにとっては授業が早く終わるのが嬉しいこと(メリット)のようなので、親父ギャグに反応するより淡々と進めていってもらった方がメリットを感じるのかもしれませんね。
付加的にお伝えしている情報の99%は忘れ去られるでしょうから。
1%でも感じてもらえれば、と言えばカッコいいのか
相手によって内容を変えずに全てのグループに標準的に進行したほうが良いのかもしれません。
でもそれってつまんないですね。教える方も教わる方も。ビデオ見てるのと一緒ですから。
反応してくれないとか、教えてあげるという表現(考え)がそもそも独りよがりなのかもしれません。
スタイル(←外見ではない!)を変えることは簡単ではないので、この先もオヤジ流でいかせていただきます
オレも脱皮して〜!
2016年07月14日
538 ブッシング
コグベルトのプーリーの中心穴を拡大して欲しいというリクエスト。
このフランジ部分の出っ張りがいやらしい。
ポンチでかしめてあるだけなので外せないこともないのですが。。。
三つ爪でチャッキングしてもコグの山と爪の位置が一致しない可能性がありありなので生爪でチャッキングすることに。
生爪を加工するときにフランジの部分の逃げも作っておきました。
はい、完成
この穴にイソメックブッシングと言うのを入れるらしい。
わずかにテーパになっていてネジを締めると、きつく締まったり、緩めたりできて、取り付け・取り外しも簡単と言うことのようです。
世の中、色々なものが考え出されているのですね。
時々、世の中の動向に目を向けないとおいていかれてしまいますね
このフランジ部分の出っ張りがいやらしい。
ポンチでかしめてあるだけなので外せないこともないのですが。。。
三つ爪でチャッキングしてもコグの山と爪の位置が一致しない可能性がありありなので生爪でチャッキングすることに。
生爪を加工するときにフランジの部分の逃げも作っておきました。
はい、完成
この穴にイソメックブッシングと言うのを入れるらしい。
わずかにテーパになっていてネジを締めると、きつく締まったり、緩めたりできて、取り付け・取り外しも簡単と言うことのようです。
世の中、色々なものが考え出されているのですね。
時々、世の中の動向に目を向けないとおいていかれてしまいますね
2016年07月08日
537 本日の一品(20160708)
品名:真空ニップルNW50
材質:SUS304
加工機械:旋盤 溶接
加工時間:4時間
メモ:パイプとフランジをTIG溶接しています。溶接後にフランジ部分を加工しています。
溶接直後に真鍮製のブラシでこすったら金色になりました
材質:SUS304
加工機械:旋盤 溶接
加工時間:4時間
メモ:パイプとフランジをTIG溶接しています。溶接後にフランジ部分を加工しています。
溶接直後に真鍮製のブラシでこすったら金色になりました
2016年07月04日
536 リクエスト
コメント欄からリクエストがありましたので、球加工治具の詳細を紹介します。
原型は職場の先輩が残されていたものなのですが、加工径が大きなものに対応できずに大型化して作り直したものです。
まずは全体像をどうぞ。
ヘッドの部分がスイングするように動いて球面を加工していきます。
ヘッド部分は軸を中心に回転しています。二面で拘束されています。
この軸が反対側まで抜けて、こちらにハンドルを付けて回転運動を行います。黄銅のナットをダブルにかけてガタの調整をできるようにしています。実際には軸がたわんで実用できなかったのでヘッド部分に直接レンチをかけて動かすことになりました。
バイトが付いているアームの部分がスライドして球の半径を調整します。
アームは裏からネジで固定しています。
バイト自体を出し入れして径を調整することもできます。
こんなところで治具の様子はおわかりいただけたでしょうか。
実際の加工は、片刃バイトなどで荒削りをしておきます。
治具はヘッドの回転中心を旋盤の回転中心と同じ高さに合わせておきます。
径(X軸)方向に少しずつ切り込んでいきます。中心位置まで切り込めば球ができあがります。
径を0位置(中心)にしておいて、長さ(Z軸)方向に切り込んで行くと言う方法もありますが、直径を超えると食い込むことになるので、うまくいきませんね。
実際には径(X軸)方向と長さ(Z軸)方向で0.05mm程度の差が出ます。
芯高の影響なのか、外周部と中心部の切削速度の違いなのか、ガタの影響なのか、、、
色々と試してみたのですが、その原因はよくわかりませんでした。
いろいろと調べてみると、水平方向にスイングするタイプ、歯車を使ってスイングするタイプ等あるようです。
ネットで「球加工治具」で検索するといくつか出てきますね。
これでリクエストにはお応えできたでしょうか
原型は職場の先輩が残されていたものなのですが、加工径が大きなものに対応できずに大型化して作り直したものです。
まずは全体像をどうぞ。
ヘッドの部分がスイングするように動いて球面を加工していきます。
ヘッド部分は軸を中心に回転しています。二面で拘束されています。
この軸が反対側まで抜けて、こちらにハンドルを付けて回転運動を行います。黄銅のナットをダブルにかけてガタの調整をできるようにしています。実際には軸がたわんで実用できなかったのでヘッド部分に直接レンチをかけて動かすことになりました。
バイトが付いているアームの部分がスライドして球の半径を調整します。
アームは裏からネジで固定しています。
バイト自体を出し入れして径を調整することもできます。
こんなところで治具の様子はおわかりいただけたでしょうか。
実際の加工は、片刃バイトなどで荒削りをしておきます。
治具はヘッドの回転中心を旋盤の回転中心と同じ高さに合わせておきます。
径(X軸)方向に少しずつ切り込んでいきます。中心位置まで切り込めば球ができあがります。
径を0位置(中心)にしておいて、長さ(Z軸)方向に切り込んで行くと言う方法もありますが、直径を超えると食い込むことになるので、うまくいきませんね。
実際には径(X軸)方向と長さ(Z軸)方向で0.05mm程度の差が出ます。
芯高の影響なのか、外周部と中心部の切削速度の違いなのか、ガタの影響なのか、、、
色々と試してみたのですが、その原因はよくわかりませんでした。
いろいろと調べてみると、水平方向にスイングするタイプ、歯車を使ってスイングするタイプ等あるようです。
ネットで「球加工治具」で検索するといくつか出てきますね。
これでリクエストにはお応えできたでしょうか