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2017年07月25日

601 分解

なんだかよくわからない電子部品を持ってこられて「中を見たいので表面だけ削ってもらえませんか」との依頼。


変則形だし、中の構造もわからないので、バイスに掴んでリューターで削ってみることにしました。

バイスの口金に木材をかませて固定します。
変則形の形状を柔らかい木材が変形して掴んでくれます。

エアリューターで角の部分を削っていきます。
角を削り落とせば上部が蓋状に取れるのではないかと期待しています。

なんとか中を覗くことができましたが、想像していたほどうまくはいきませんでしたface14

ちょっと雑でしたかね。
固定のジグとかちゃんとした方がよかったのかな。。。
同じように固定してフライス盤でエンドミルで加工できたかもしれません。

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)仕上げ

2017年07月19日

600 壺

キリ番ですねface02
ということで長編でお届けしますface11

今回はコレ。SUS304です。


外見からはなんてことないように見えます。
中(内側)がややこしいんですよface14


写真じゃよくわかりませんね。

手書きの内面図です。クリックすると大きな画像になります。
隅部はR5(テーパ部R10)が付いています。
赤字は荒削りの寸法を書いています。


まずは外径から。
細い方を荒削り
 トンボ(ひっくり返し)太い部分をがっちりチャッキング。
長さ荒削り→内径荒加工(50キリ→φ58までバイトで繰り広げ)
 トンボ(ひっくり返し)
テーパ面加工(R部残し)→細い方を中仕上げ→太い方の捨て削り(芯出しのため)↓加工後の状態

 トンボ(ひっくり返し)細い部分をチャッキング、芯出し。
太い外径の仕上げ削り
 トンボ(ひっくり返し)太い部分をチャッキング、芯出し。
細い外径の仕上げ→テーパ面の仕上げ→Rの加工

CNC旋盤でいきたいところですが多忙につき汎用機ですface12

いよいよ内径加工。
荒削りから。

入り口φ60で穴底φ85なので12.5mmの段差がありますからその分突き出したバイトを使用します。入り口が大きい(φ60)のでゴッツいシャンクを突っ込めるので楽は楽です。CNCだったらどんなバイト使うんでしょうか?そんなに突き出たバイトあるのかな。。。
このバイトで先ほどの図面の赤数字の寸法で削っていきます。長さ方向に0.5mm、径方向に1mm取り代つけています。隅のR部とテーパ部は残しておきます。

テーパ部の荒削りは超硬のスロウアウェイバイトで。
突き出しが足りないので傾けて取り付けて稼いでいます。


中仕上げ。
先ほどのハイスのバイトに戻って、長さ方向、径方向共に0.1mm残して削っていきます。隅のR部も1mm刻みの階段状に削っておきます。

仕上げ。
Rバイトに替えて仕上げていきます。
まずは手前側から。R部を荒削りして、端面、内径を寸法に仕上げます。
続いて奥側。手前側と同様に削っていきます。内径は適当につないで削ります。


テーパ部の仕上げ。
R10のバイトに変えて立ち上がりの隅のRを作っていきます。
その時に少しだけテーパ面まで削っておきます。

超硬のスローアウエイに替えてテーパ部を仕上げていきます。
R加工の時に削っておいたテーパ面とつながるように削っていきます。
見えないので目盛りと音が頼りです。

テーパの小端側の角のRの加工です。
総型バイトを作って削っていきます。
テーパ面、内径面に変な傷をつけたくないのでバイトの角が当たらないような形状に整形しています。
バイトは細くなるし、当たり面(切削刃長)が長くなるのでビビりが心配です。
角がなくなって丸くなっていれば良い程度なので控えめに削って良しとします。

これでなんとか完成です。
内は測れないし、見えないので、それなりにできていればわかりませんface13
今回は中に何かが入るわけでもなく、それなりの形状ができていれば良いということだったので良しにしましょうface12

でも、どんな風に出来上がっているかは確認したいので、マイクロスコープみたいなデジカメが欲しいですね。歯医者さんが使っているやついいんですよね。


  
タグ :SUS304旋盤


Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤

2017年07月13日

599 コロンブスの卵

軸(円柱)の中心にドリル穴を開ける。

私たち(加工経験者)は旋盤かな。と直感的に思います。
三爪チャックで保持→センタードリル→ドリルで終了です。

学生さんがボール盤でその作業をしていました。
ケガキ→センターポンチ→ボール盤に固定→ドリルとなります。
ケガキ→センターポンチに時間がかかりますね。


これが雌ネジ(タップ加工)になるとどうでしょうか。
いずれの場合も、機械に固定→下穴ドリル加工→面取り→タップ加工となります。
使う工具が2つ増えます。

たった2つと言えど大きな問題になります。
旋盤の場合これらの工具は芯押し台に取り付けて使います。
工具交換の度に芯押し台を動かさないといけません。これが重労働ですface14

ウチのボール盤はクイックチェンジを使っているのでワンアクションで交換が可能ですface15

ならばクイックチェンジを旋盤の新押し台に付ければ良いじゃないか。そうだそうだ!!
しかーし、工具の出し入れは芯押し台後端のハンドルをクルクル何回転も何十回転も回さないといけませんface12
工具の長さがバラバラなので大変です。数が少なければ我慢できるところでしょうが。。。

ボール盤だとハンドルを上下(正確には円弧)に動かすだけで大きなストロークを得ることができます。
ボール盤の不利なケガキ→センターポンチをなんとかすれば楽に作業できるはず。

最初の1個だけセンターを押してきてボール盤に3つ爪チャックで位置決めして固定します。

すると2個目からは、センタードリル→下穴ドリル→面取り→タッパーで完了となります。

こんなに大量でも気が楽ですね。

こう書くとこの段取りがスッと出てきたように思われるでしょうが、自分には出てきませんでしたface13
他人がやっているのを見て、あ〜!なるほどね‼︎って感心しました。
先入観、固定概念にとらわれない柔軟な発想が大切ですね。

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)仕上げ

2017年07月07日

598 本日の一品(20170707)

品名:ペダル(3種)
材質:A2024
加工機械:NCフライス盤
加工時間:25時間
メモ:アクセル、ブレーキ、クラッチのようです。肉抜きが凝ってるface11


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)本日の一品

2017年07月03日

597 火造り

夏至も過ぎて梅雨も本格的になってきました。
蒸し暑い日が続きますが、鍛造の実習も予定通りに進んでいます。


その実習の合間に旋盤の穴繰りバイトを火造りしました。
使い込んで刃先がなくなったハイスのバイト(直径8ミリ)を再生します。


加工は先端を少しだけ曲げてあげればいいんです。
ハイスはあまり温度を上げて叩くとポロっともげてしまったことがあるので控えめな温度で加工。

これくらいか。。。
叩いて曲げたのがコレ↓

もう少し曲げたかったところface13
どうせ先端は削って整形するのでこれで良しとしましょうface12

グラインダーで成形後↓


焼き入れ(油冷)→焼き戻し(熱処理についてはこのページがわかりやすいかな)



あとは使う時に用途に合わせて成形、刃付けします。


昔はこんなのばかりだったけど今はスローアウェイばかり。
穴繰りバイトは形状の制限が多いので、今でもハイスの手研ぎが活躍しています。


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)実習

2017年06月27日

596 ヒーター

銅にφ14のヒーターを入れる穴を加工しています。


14mmのドリルで開けただけでは途中までしか入りません。

14.1mmのドリルで開けるもわずかに治らないface14
5mmくらい残して入る設計です。

ドリル穴では真円にならず歪な丸になっています。穴が曲がっていることも考えられます。
ヒーター自体の精度(真円度、曲がり)もあると思います。
「φ14のリーマでサラってみれば。」と言うアドバイスでリーマで加工してみるとかなりいい感じです。
何度か繰り返してみるとキッチリ治りましたface15
ドリル穴の歪な分が取れていったようです。


14.1のリーマが必要かなぁ。。。

  


Posted by iso at 18:00Comments(2)仕上げ

2017年06月21日

595 いただき物

学内を散歩されていた方がフラリと工場を訪ねられて、「工具とかいりませんか?」
聞けば近所で工場を営まれていたそうですが、年齢的に辛くなったきたということで閉めることにされたそうです。
工作機械類など大半は知り合いの方などに売却できたそうですが、残っているもので使えそうなものがあれば譲りたいということでした。

後日、持って来ていただいたものがコチラ↓




製鉄のロールなどを加工されていたということで大型、高剛性タイプのものが多いようです。

ロングドリルもたくさん

その中でも一番長いヤツface12
伝家の宝刀⁉︎

測って見ました。φ15、長さは800mm

測っているスケールもデカイicon10
身長も測れますface11


他にもたくさん持って来ていただきました。
有効に利用させていただきます。

「お、これ欲しい」という方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)その他

2017年06月15日

594 再リクエスト

先の記事にリクエストがありまして、なかなかお答えすることができずにいました。もう1年近く立ってしまいましたface13
R加工の荒削りということで、似たような事例がありましたので、そちらを例に紹介したいと思います。


このリング状の凸部の立ち上がりの隅をR加工するというもの。
R4と小さめなので総型バイトで加工することにしました。
リクエストにあったのはR50と大きなものでしたが同じことだと思います。

まずは真剣バイトを横向きにつけて粗削り。
やり方は色々あると思いますが45度ならR面を侵すことはありませんから、何も考えなくていいので楽です。


粗削りの方法 その1
片刃バイトでテキトーにface11
左右の手で横送りハンドルと縦送りハンドルを回してそれっぽくface15削っていきます。
出来上がりのR面に食い込まないようにだけ気をつけることです。端面も外径もまだ取り代が残っているので余裕はあります。
スキルが伴わないので、あまりに酷い状況ですが恥を忍んで晒しておきますface14

粗削りの方法 その2
X軸、Z軸の位置を計算してそこまで階段状に削る。
今回はX軸で1mmごとに削っています。細かい方が良いのでしょうが手間暇かかりますからねface11 ノーズR分は余裕があるはずです。
大きなRだとZ軸刻みもやると効果的と思います。中心部分と外周部分では1ステップの幅が随分違いますから。

これくらいだと45度と変わらないように見えますね。

いずれの場合でも最後はRバイトで仕上げます。
この時に端面と外径の寸法も仕上げていきます。その方がRとの繋がりがキレイに見えます。



こんなのでお分りいただけましたでしょうか?
皆様からのリクエスト・ご意見お待ちしていますface02

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤

2017年06月09日

593 裏ワザ

よくTVで紹介されている知って得する?裏ワザやってますよね。
それにサビ落としの裏ワザが紹介されていたので試してみました。

木工用ボンドを塗るとサビが落ちると言う裏ワザface12
情報がオボロで、どのくらい塗るのか、塗ったあとどのくらいで剥がすのか、、、
たっぷり塗って翌日剥がすことに。
塗りすぎてボンドが滴っています。薄くでいいんだろうな。。。

翌日、ボンドは透明になって下地は黒くなっています。


剥がしてみると、、、

おっface08意外と落ちてる。
ほとんど期待していなかっただけに予想以上の効果がありました。

もう1回やったらもっと落ちるんじゃないicon60

おおicon14効果的ですね。
このままやり続けたらピッカピッカicon97になるんじゃない。
ボンドの酢酸と反応しているんだろうから、だんだん薄くなってポキって折れるんじゃないface11

それなりの効果はあったわけですが、そのまま放置しておくとあっと言う間に元のサビサビに戻ります。
地金がむき出しになっているわけですから、そりゃそうでよねface11

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)その他

2017年06月05日

592 つば付き

前回の続きです。
テーパ面は1つだけど途中にツバが付いて厄介。

最後はどこを掴めばいいんだろ⁈


まずは、外形を荒削り。ドリルで下穴加工。


図面右側の大口径側の内外を仕上げます。
ツバのφ48の外径も仕上げておきます。
突っ切り落として反対側。


ツバのφ48の部分を1.5mmほど生爪でチャッキング。


外径のテーパを仕上げれば出来上がり。


内径を測定すると少し違っていたので再度加工。


出来上がりface16

ツバありとなしどちらも同じくらい手間がかかりますねface14
それなのに。。。
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Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤