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2016年08月23日

545 絞り

学生フォーミュラのリストリクター(エンジンへの空気の流入量を制限する部品)の手直しです。
穴径がわずかに大きいようなので小さくしたいと、、、face08

大きな穴を小さくすること、細くなった外径を太くすることは不可能です。
この形状ですから一から作り直すとするとかなりの時間と手間がかかります。
残された時間はわずかです。
さて、どうする・・・face10



外周を絞って細くすれば穴も小さくなるんじゃないか。。。
へら絞り、スピニング加工と呼ばれているような方法です。

とは言え、そんな技術も道具もございません。

ローラーのようなものを押当てると良いのでしょうが、今回は大きめのRバイトを利用します。


バイトをかなり高めに取り付けます。通常は刃先がセンターの中心になるように取り付けています。


これを加工物に押し付けます。
主軸は逆回転させて、接触面に油を塗って摩擦を軽減させています。

表面はだいぶ凹んできました。
表面が削れたり変形しているだけなのか、内部がどの程度小さくなっているのか、いないのかわかりません。
検定用の球を押し込んでも通らなくなったので合格のようですface02

材料がA2017ということで、うまくいく保障はありませんでしたが意外と良い結果になりました。


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤

2016年08月17日

544  ハンドパワー

久々にフライスを使ってみた。
あまりに切れなくてチップ交換face14


端面は予め旋盤で削っておいたface11


穴を開けて、タップ立て。タッパーあって良かった。こんなに数はなくても良かったんだけどねface11


別にコレを作るわけじゃなくて、このあとの作業の為の治具になります。
何をするかというと、、、
この↓クネクネを真っすぐにしてくれと言う依頼です。

SUSのパイプということで穴がつぶれたり、ヒビが入ったり折れたりするかもよ。と言う条件でできるかぎりやってみますface12

ハンドパワー炸裂face15


だいぶんと真っすぐになってきましたface11


赤いヤツがモデル。
細かなゆがみは残っていますが、今日はこの辺で勘弁しといたろface11


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)仕上げ

2016年08月11日

543 コマの軸

作り方シリーズ
1つの部品がどのように加工されているのかを知ってもらうのもそれなりの価値があるだろうということで。。。

今回はコレを作ります。
素材A2017 φ10


両側を加工しなければいけないのですが、まずは長い方から。
27.5(φ6部分)+10(φ10部分)+α=40
40mmほど突き出してチャッキング。
端面加工、センタ穴加工を行います。端面はほとんど無くなっちゃうので気持ちですface11


外径を削っていきます。
φ10の部分は公差が入っているのでその範囲に入るように削ります。素材もφ10ですがわずかに大きい(実測10.15程度)のでなんとか許容差内に削れました。


次にローレット(ギザギザ)加工です。
切削ローレットを持って来てくれているのでこれを使います。

face08icon10センターがあたるやんicon196
この長さをセンターレスでの加工は無理があります。。。
そこで先端を60°に加工した棒をドリルチャックに取り付けてセンタ代わりを務めてもらいます。

クリアランスはギリギリですが無事に加工できました。(今回の山場face11


先端のφ5の穴加工。
エンドミルで一発です。(手抜きしましたface12
中心部分は不安定になるのでセンター穴を深め(0.5mm程度)に入れて逃がしを作っています。
ボールを入れて接着剤で固定するそうです。どうせ接着剤ならテーパ穴の方がセンター(中心)がでやすいような気もしますが。。。


長めにつかみ直して55.5mm程度の長さで切り落します。
切り落した全長を測定しておきます。
公差のあるφ10部分に傷がつかないようにコレットチャックを介してチャッキングします。振れが最小限になるようにダイヤルゲージを当てて調整しました、一応face11
余分な長さ分を削り落として長さを決めます。


外径を6mmに削ってローレット加工。
今回は短めなのでセンターレスで加工しています。


他端と同様に5mm穴の加工をしてできあがりicon97


あっ! また完成写真撮ってないicon198

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤

2016年08月05日

542 ポリエチレンテレフタレート

ポリエステルの一種で略称PET←こう言われると分かる!

ペットボトルの素材ですね。正式にはこういう名前だったんだ。。。
ペットボトルはキッコーマンの醤油の容器が最初だそうです。

冬物衣料の定番となってきたフリースの素材としても使われています。
加工性や染色性の良さで使われているようです。

こちらのサイトを参考にしました。
http://i-maker.jp/polyethylene-terephthalate-8354.html



無色透明でもないんですね。
着色してあるのかな。ならばなぜにこの色・・・

  

Posted by iso at 18:00Comments(0)材料

2016年08月01日

541 リバース

先日、製作したこちらの部品の追加注文が来ました。

2016/06/28
535 たまには、、、
CNC旋盤がご多忙なので、たまには汎用機で加工してみましょう。以前はそうしてたんだから端面と外径を加工。外径はM10のネジになるので10mmより0.2mm程度小さめに。先端径2mmのセンタードリルを先端から6mmほど突っ込みます。φ6の深さ4.3+90°のテーパ部の長さ2.5-直径1mm分の戻し0.5=6.3センタ…



外周が全ネジで2面加工してあるのでその部分にカエリが出てネジがスムーズではないとのこと。
と言うことで先に2面加工を施してから旋盤で加工することに。


外径を小さめ(φ9.8ていど)に削ります。



ネジを加工します。



スターティングドリルでセンター穴を兼ねてテーパ部を加工します。



1mmのドリルで深さ3mmほど穴を開けます。


これで切り落します。


切り落した端面は片刃バイトで仕上げておきます。
この後、フライス盤で次の2面取り加工を行います。



切り落したら治具でつかんで反対面を加工します。



まずは所定の長さにそろえます。
予め長さを測っておいて余分な分を削り落とします。
最初の1個は一旦治具から取り出して長さを確認します。
2個目からは治具で位置が決まるので機械の目盛りで正確にそろえることができます。



ここからは前回と同じ流れですね。
先端径2mmのセンタードリルで6mmほど穴を開けます。



スターティングドリルを使って内径を仕上げます。
刃物のスタート位置がわからないので板を当てて0点をセットします。



内側と外側の面取りをして完成です。





  

Posted by iso at 18:00Comments(0)旋盤

2016年07月26日

540 出張修理

風洞実験中の羽車が外れなくなった。と言うSOS。
縦軸の風車だったんですが、上と下にアルミの円板があって、それを引っ張っても抜けないとのこと。
上の円板と下の円板を2人で同時に引き抜けばあっさりface02

左右一対の羽(厚紙)の片方が取れたため、上と下どちらかの円板だけ引っ張ると、もう一方がこじられて抜けないようになっていたようです。
回転中に羽が外れて飛んでいったそうで危険極まりない。円板と羽の固定がガムテープですからicon196
ヘルメットかぶってるから。。。そういう問題じゃないだろface09
金網とかで囲ってやるように指示はしておきました。

この実験室、木造スレート葺きの古い建物です。大学内で最古級でははないかと。窓枠も木製です。マニアにはたまらんガラスかもface12

韓国の留学生からお化け屋敷と称されたそうですface11






  

Posted by iso at 18:00Comments(0)大学内

2016年07月20日

539 レミゼラブル


工作実習もノート提出を残すのみとなりました。

梅雨のジメジメや時おり見せる夏の暑さもなんとか乗り越えました。


しかしながら今回は少し思うところがありました。
実習を指導していて学生さんが指示していない、指示とは違う作業をやることがあります。
私の場合、工作機械を使っていないこともあって、危険や迷惑になってなければスルーすることが大半です。個性やオリジナリティを尊重しています?! それが何かの発見につながるかもしれませんからface12

鋳造実習で
「鋳物砂を突き固めるのに“突き棒”と“スタンプ”があります。」
突き棒とスタンプの特徴や役目の違いについて説明。
「まずは、突き棒で外側から中心へ渦巻き状に突き固めてください。」
スタンプでど真ん中から突き始める学生さんが2人もいた時にはヒザから崩れ落ちそうでしたicon196

 *本分と写真は関係ありません。

ヒトの話を聞いてないなぁと思うのですが、これは自分の指導法が悪いんじゃないかと。。。
1人ずつがこちらに注視して話を聞かせるようにしなければいけないのではないか。(小学生じゃないんだから・・・)
こちらを向いて話を聞いているように見えて違う方法で作業している。→説明の方法・表現がマズいのではないか・・・

実習の説明をしている時、なんらかの反応を期待しています。=機械工作に興味を持って欲しい。
逆の立場の時に、講師の話に自分が期待しているような反応をしているかと言われると否ですので、他人のことをとやかく言えたギリではありませんねface13
質問しても応えてくれないようなグループの時には、待ってるだけでは反応がないので、一方通行的に淡々と進行させてもらいます。
ノリの良いグループで積極的に反応してくれる時もあります。そうするとこちらは気分良く進行することができます。そうなると色々なこと教えてあげたくなります。
学生さんにはどちらが得なこと(メリット)なのでしょうか?

実習はやる内容が決まっているので、ダラダラやっていると終わる時間が遅くなります。テキパキと進めると早く終わります。
積極的に反応してくれるグループには色々な情報を伝えていくので時間がかかってしまいます。そういうグループは概ね作業も早いので終了時間は変わらなくなります。
学生さんにとっては授業が早く終わるのが嬉しいこと(メリット)のようなので、親父ギャグに反応するより淡々と進めていってもらった方がメリットを感じるのかもしれませんね。
付加的にお伝えしている情報の99%は忘れ去られるでしょうから。
1%でも感じてもらえれば、と言えばカッコいいのかface11

相手によって内容を変えずに全てのグループに標準的に進行したほうが良いのかもしれません。
でもそれってつまんないですね。教える方も教わる方も。ビデオ見てるのと一緒ですから。
反応してくれないとか、教えてあげるという表現(考え)がそもそも独りよがりなのかもしれません。

スタイル(←外見ではない!)を変えることは簡単ではないので、この先もオヤジ流でいかせていただきますface15
オレも脱皮して〜!




  

Posted by iso at 18:00Comments(0)実習

2016年07月14日

538 ブッシング

コグベルトのプーリーの中心穴を拡大して欲しいというリクエスト。


このフランジ部分の出っ張りがいやらしい。
ポンチでかしめてあるだけなので外せないこともないのですが。。。
三つ爪でチャッキングしてもコグの山と爪の位置が一致しない可能性がありありなので生爪でチャッキングすることに。



生爪を加工するときにフランジの部分の逃げも作っておきました。


はい、完成icon12


この穴にイソメックブッシングと言うのを入れるらしい。


わずかにテーパになっていてネジを締めると、きつく締まったり、緩めたりできて、取り付け・取り外しも簡単と言うことのようです。

世の中、色々なものが考え出されているのですね。
時々、世の中の動向に目を向けないとおいていかれてしまいますねface13


  

Posted by iso at 18:00Comments(2)旋盤

2016年07月08日

537 本日の一品(20160708)

品名:真空ニップルNW50
材質:SUS304
加工機械:旋盤 溶接
加工時間:4時間
メモ:パイプとフランジをTIG溶接しています。溶接後にフランジ部分を加工しています。
溶接直後に真鍮製のブラシでこすったら金色になりましたicon97






  

Posted by iso at 18:00Comments(0)本日の一品

2016年07月04日

536 リクエスト

コメント欄からリクエストがありましたので、球加工治具の詳細を紹介します。
原型は職場の先輩が残されていたものなのですが、加工径が大きなものに対応できずに大型化して作り直したものです。
まずは全体像をどうぞ。



ヘッドの部分がスイングするように動いて球面を加工していきます。



ヘッド部分は軸を中心に回転しています。二面で拘束されています。



この軸が反対側まで抜けて、こちらにハンドルを付けて回転運動を行います。黄銅のナットをダブルにかけてガタの調整をできるようにしています。実際には軸がたわんで実用できなかったのでヘッド部分に直接レンチをかけて動かすことになりました。



バイトが付いているアームの部分がスライドして球の半径を調整します。


アームは裏からネジで固定しています。

バイト自体を出し入れして径を調整することもできます。

こんなところで治具の様子はおわかりいただけたでしょうか。

実際の加工は、片刃バイトなどで荒削りをしておきます。
治具はヘッドの回転中心を旋盤の回転中心と同じ高さに合わせておきます。
径(X軸)方向に少しずつ切り込んでいきます。中心位置まで切り込めば球ができあがります。
径を0位置(中心)にしておいて、長さ(Z軸)方向に切り込んで行くと言う方法もありますが、直径を超えると食い込むことになるので、うまくいきませんね。

実際には径(X軸)方向と長さ(Z軸)方向で0.05mm程度の差が出ます。
芯高の影響なのか、外周部と中心部の切削速度の違いなのか、ガタの影響なのか、、、
色々と試してみたのですが、その原因はよくわかりませんでした。


いろいろと調べてみると、水平方向にスイングするタイプ、歯車を使ってスイングするタイプ等あるようです。
ネットで「球加工治具」で検索するといくつか出てきますね。

これでリクエストにはお応えできたでしょうかface11


  

Posted by iso at 18:00Comments(0)工具・治具